パリ五輪のバトミントン女子競技で金メダルを獲得した「アン・セヨン」選手が韓国協会を痛烈批判し、話題となっています。
なぜアン・セヨン選手はお世話になったはずの協会を批判したのか、内容をまとめました。
- 金メダルのアン・セヨンの爆弾発言で韓国協会が大パニック!
- アン・セヨンは怪我しながら五輪出場!
- 協会対応は?
- 代表引退か?
- 今後について
それでは本記事をお楽しみください。
金メダルのアン・セヨンの爆弾発言で韓国協会が大パニック!
パリ五輪・バドミントン女子シングルス決勝で中国の何冰嬌を「2-0」で下し、金メダルを獲得した韓国代表の「アン・セヨン」選手。
準々決勝では日本代表のメダルの期待が寄せられていた「山口茜」選手を破っています。
「アン・セヨン」選手は、当時中学3年生ながら韓国史上初めて「中学生の国家代表」となった天才少女で、パリ五輪でも金メダルを獲得したヒロインです!
パリ五輪も制し、名実ともに世界の「バドミントン女王」に君臨しました。
今回のパニックは、パリ五輪の現地取材中の『スポーツソウル』チョン・ダウォ記者による内容が元で話題となっています。
金メダル後の本人インタビューで、「アン・セヨン」選手は、「怪我を我慢させられて?出場」し、トレーナーの措置も良くなく、韓国代表として国のために頑張った」との主張で、韓国バトミントン協会への不満を露わにしています。
「私の負傷は想像以上に深刻だった。誤診を受けた後、我慢して試合をした。五輪に出場することができないような負傷だった。それでも我慢した。トレーナーの先生が手伝ってくれて、ここまで来た。代表がいい加減だと思った。とてもがっかりした。忘れることができない。この瞬間を最後に、代表と一緒に続けていくのは難しいのではないかと思う」
韓国バドミントン協会をストレートに批判したインタビューです。
このインタビューの中には、複数の問題が存在していたため、以下の観点に整理しました。
- 誤審の件:怪我・メディカルの件
- 我慢して五輪に出場した件:協会の対応
- 代表引退:今後の協会に対して
それでは、整理した問題を詳細に見ていきましょう。
アン・セヨンは怪我しながら五輪出場!問題は協会?代表引退か?
アン・セヨン選手は怪我をしながら、五輪出場した背景にはどのような事があり、今回の韓国協会への批判発言となったのでしょうか。
①誤審の件:怪我・メディカルの件
怪我の発症は、2023年の秋に行われた「杭州アジア大会」で「右膝の膝蓋腱」を負傷、2023年の年末になっても膝は治りませんでした。
怪我の直後の診断では、「最低2週間から最大5週間程度の回復期間が必要」という診察結果でした。
その後、再度検査を受けた結果、「パリ五輪前まで完璧な治療は難しい」という所見を受けたといいます。
→つまり、パリ五輪の出場は難しいと「アン・セヨン選手」は理解してしまった。
実際は、「パリ五輪には完治が難しい」という意味であって、「パリ五輪に出場できないわけではない」ということです。
そのため、アン・セヨン選手は、インタビューの中で「誤診」と表現してしまったようです。
「協会の対処」と「トレーナーの措置」などに不便さを感じ、自分なりの意思を提示したところ、意見の相違が発生し、誤審という表現にも繋がっている可能性があります。
パリ五輪出場には、怪我の治療というよりは、「膝の痛みに緩和する方法」で対応し、五輪出場することになりました。
治療ではなく、疼痛対策ということですので、アン・セヨン選手は、「トレーナーに対する対応が良くなかった」と表現していたのかもしれません。
アン・セヨン選手が、治療の頭でいた場合は、誤解が生じてもおかしくない状況ですね。
②我慢して五輪に出場した件:協会の対応
今後については、チョン・ダウォ記者によると、「アン・セヨンが引退宣言をしたとは言い難い」と言っております。
本人の発言では「バトミントンで高みを目指したが、協会に不信感があるため一緒にやれるかは不明」という風にも解釈できます。
彼女は“バドミントンの発展と個人の記録のために、協会がどうしてくれるかはわからない。
引退はしていないのかもしれませんが、協会への不信感は強いようです。
また、アン・セヨン選手は代表を離れた場合、「五輪に出場できなくなるわけではない!」と考えています。
韓国は金メダルを一つしか獲得していないため、「韓国バトミントンとしてもっと大きな成果を上げたい」という気持ちがあるようです。
しかし、「協会が機能していない。協会とは何をしているのか?選手の妨害か?」と批判しています。
「そのうえで、“代表を離れるといっても、五輪に出られないわけではないと思う。シングルスとダブルスは異なる。シングルスだけ出るといって、選手の資格をはく奪されるわけにはいかない。協会がすべてを妨げているようにも感じる。自由という名のもとに放任している。私たちのバドミントンは大きな発展を遂げられると思うが、金メダルはひとつしか出ていない。振り返るべき時期ではないかと思う”と、改めて協会に苦言を呈していました」
そのため、韓国バトミントン協会も混乱しているようで、アン・セヨン選手の発言にもあるように、協会運営を「振り返る時期」とさせられています。
協会関係者は「我々も少し当惑している。協会なりに最善を尽くしたと思うが、選手が“不足していると思う”とインタビューをしたので···。世界最高の選手を支えるために我々は最善を尽くしたが、いずれにしても選手は不足していると感じたようだ」とコメント。
現在、韓国協会は状況の整理がついていない状況です。
協会は、帰国後、帰国後にアン・セヨン選手と対話を交わすようです。
「不足している部分があれば、その部分を解決する。今すぐパリでするよりは、帰国後にするのが正しいのではないかと思う。協会に間違った内容があるのか、選手と対話を交わす。選手も苦痛を訴えたので、我々も選手と直接会って、選手の話を聞くことが先ではないかと思う」
協会としても、明確な問題を理解できていない可能性もあります。
韓国協会は、「帰国後、協会の立場を公式に発表する」ということを明らかにしています。
③代表引退:今後の協会に対して
アン・セヨン選手は、代表を引退する意思はありません。
これから最高、最大といった記録をたくさん築いていくのが目標だ”とも発言し、現役を退く計画はないという考えを間接的に表現しました
しかし、現在の韓国協会のままの場合は、関係を断ちたいと考えているようです。
アン・セヨン選手は、バトミントン選手としてより高みを目指したいようです。
「代表引退という意味か」という報道陣の質問には、「よく話し合ってみなければならないが、大変失望した。後日、再び説明する機会があると良い。協会が今後どうやってくれるのかわからない。バドミントンだけができるなら、どんな状況でも耐えられると思う」と回答している。
アン・セヨン選手は協会に対しては、「選手ファーストでなかった点」、「コミュニケーションが少なかった点」が不満なようです。
「不本意ながら責任を転嫁する協会や監督の記事に再び傷つけられました。私が優れているからではなく、選手が保護され管理されるべき点、そして権力よりもコミュニケーションについていつか話したかったのですが、また刺激的な記事で再生されるのは残念です」
今後のコミュニケーションに関しては、「建設的な議論」の中で「選手ファーストの協会」はどうするのか?という観点で話がしたいのであって、代表引退という観点ではない、と言っております。
「誰かと戦争するように話す部分ではなく、選手の保護に関する話であることを理解してください。そして引退という表現で曲解しないでください。私が話したいことについて、一度は考えて解決してくださる大人がいてほしいと願っています」
アン・セヨン選手は、現役続行の意思が強くバトミントン選手として今後も活躍されるものと思われますが、協会との確執は、簡単には解決されないのではないかと思われます。
選手ファーストと協会の関係は各国で違うものなのでしょうか。
今後の活躍に注目ですね。
まとめ
パリ五輪のバトミントン女子の金メダリストの韓国「アン・セヨン選手」が、インタビューの中で韓国協会を痛烈批判した件について、内容を整理し、お届けいたしました。
パリ五輪後、韓国協会とアン・セヨン選手がどのようなコミュニケーションを取り、改善されていくのか、世界中が注目されているものと思われます。
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